シルバーウィーク最終日・松下幸之助も所詮人間だった。

シルバーウィーク最終日の本日、古本屋で写真の様な本を見つけ、315円(元値は1,300円プラス税)で購入しました。

松下電器産業(現パナソニック)にガス器具の部品を供給してきて、その取引の終焉まで見届けた者として感慨深く読ませていただきました。

本書に描かれた松下幸之助像は、巷に言われる様な

経営の神様ではなく、

若くして天涯孤独となり、その心の空白を埋めるため只管事業を拡大し松下一家・家族の象徴としての事業部制を敷き、一旦退いてもなお経営に口を出し、晩年は自分のDNAを伝授すべく松下政経塾まで設立したものの、

ワンマン経営者が陥る執着を

脱しきれなかった極めて煩悩な人間


だったと言う事です。

それに振り回され、或はそれを利用して悪事をなして来た者もいた、女婿の正治や「山下飛び」の山下氏以下歴代社長がそのしがらみを引きずります。

バブル崩壊後、リストラすれば株価が上がるなどと言った縷言に乗せられ、経営ビジョンや経営戦略の無いまま見境の無い「首切り・リストラ」に突き進み、挙句技術力も喪失した(そして誰も責任をとらない)日本企業の縮図が松下・パナソニックを通じて見られます。

私自身は、既に「日本のモノづくり」は終わったと思っています。

これからは、ある程度の展望を持ち、それこそ幸之助流の「顔色を窺う」即ちニーズや情勢の変化を見極めて即座に適応できる経営をしなければ、生き残れないと思っております。

余談ですが、数年前に放映されたNHKの土曜ドラマ「メイドインジャパン(全3回)」に登場する「タクミ電器」は松下・パナソニックがモデルであり、似た様な社歌社訓が登場するのに苦笑いしたことがあります。

ドラマでは、タクミ電器がリストラした技術者がリチウムイオン電池の特許製法を中国メーカーに漏らしたから裁判を起こして政府を動かし、政治決着させようとするが不発に終わり、その技術者を切り捨てる代わりに中国メーカーと手を握る話を放映していました。

タクミに限らず見境の無いリストラに狂奔して技術を流失した経営トップの無責任と無倫理さを冷ややかに観ていました。

当時のパナソニックの経営陣がこのドラマを真剣に観ていたら、三洋を合併して傷口を広げる愚は無かったと思っています。
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おすすめの一書 「感情的にならない本」

今日は、書店でいろいろと本を立ち読みしました。

百田尚樹の「大放言」も読みましたが、誰かをバカ呼ばわりする割には自分の考えが全く見えず(「コスパと言うバカ」のあたり)、床屋政談程度の話が続くだけで、「炎上覚悟の大放言」と言う程の迫力を全く感じませんでした。

その様な中で、最近の私には極めて耳が痛いが、目から鱗の本を見つけました。

副題の「不機嫌な人は幼稚に見える」にはハッとさせられました。

 感情的にならない本 (WIDE SHINSHO203) (ワイド新書) (新講社ワイド新書)
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